小農学会

設立趣意書

 20世紀は二つの世界大戦や内紛など、繰り返される戦争と、一方では人による地球環境を破壊していく世紀であった。21世紀こそ平穏でありたいと、多くの人々は願ったはずであるが、21世紀を迎えても対テロ戦争など新たな戦争が繰り返され、人の心も乱れ、地球環境も益々悪化し、世界は混迷の一途をたどっている。我が国もまた戦争の出来る国へと変容した。

 戦後のわが国は豊かな生活を求めて、経済大国として復興したが、一次産業(農林水産業)から二次(工業)・三次産業(サービス業)へ、農村から都市へと人は大移動し、過疎の村と過密の都市という地域に二極分解した。

 古来より光注ぐ太陽のお蔭で、人は大地を耕し、生き物の命を育み、その命をいただいて生きてきた。今や大型スーパーに並ぶ豊富な食材を、多くの都市生活者は第二次、三次産業で得たお金で買い、生き物の命を育み命をいただく意識は薄れている。

 既成の情報や知識が役立たなくなっている今日、このような状況を打開するには、何を価値の基準とし、何を頼りとして現在を生きるのか。その答えを出していかなければならない。これまでの価値観から抜け出し、斬新な発想に立って、自らの生き方と、わが国の進路、とりわけ農業・農村社会の方向性を探求していく必要がある。それには既成の組織やマスメディアの情報のみに依存せず、自らの意志と頭で学習を積み重ね、研鑽する努力が今求められている。

 貨幣経済が発達し、人は都市に集中し、村の小学校が廃校となり、集落が消滅し農村が寂れていく。にもかかわらず相変わらず農政の流れは、営農種目の単純化・大規模化・企業化の道を推し進めようとする。それに抗してもう一つの農業の道、複合化・小規模・家族経営・兼業・農的暮らしなど、小農の道が厳然としてある。なお小農とは既存の農家のみならず、農に関わる都市生活者も含まれた新しい概念と考えたい。このいずれが農村社会の崩壊を押しとどめることができるのであろうか。これを明確にしなければならない。

 このため、小農の道をめざす勢力がもっと結集し、研鑽し、社会的発言力を高める必要があるのではないか。

 故に小農の会の設立を提案する。

●名称 小農学会
●会員 趣旨に賛同する者
●組織体制

代表萬田正治山下惣一
副代表徳野貞雄八尋幸隆
世話人古野隆雄松隈秀二外前田孝
田中欽二梅村幸平筋田晃司
深野修司佐藤 弘宇根 豊
監事世話人会で互選
顧問津野幸人竹熊宜孝
事務局門田信一

●財源 会費 年3,000円
●活動内容 総会(年1回 冬)
      シンポジウム(年1回 夏)
      会誌発行
      小農学会賞 会で発表したものを参加者全員の投票で決める
●当面は会則なし 申し合わせ事項でスタートする

大会宣言

一つ われわれは農の神髄は小農に在ると確信し、その研鑽、実践と普及に努める。

一つ われわれは農はお天道さまとのもやい仕事であることを認識し、自然の営みに沿った農を実践する。

一つ われわれは農の使命は人類の生命の維持であることを理念として、すべての人々にその恩恵が届く社会を目指す。

(2015.11.29 小農学会設立総会)

入会申込

入会希望者は下記の入会申込書をダウンロードの上、必要事項を記入して下記お申込み先まで、FAXか電子メールで御送信下さい。

必要事項
  氏名、住所、電話・FAX、メールアドレス、入会動機

小農学会申込書

お申込み先
  門田信一 〒899-5301 鹿児島県姶良市蒲生町漆780
       ☎09030145965 FAX0995-54-3902
       ✉kadota@po.synapse.ne.jp
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